契約

いよいよ契約の日。
まず、つくなり、土地の説明。
んでもって、うちらの「建築条件付」に対する
質問。
先に言っておくと、もともと私達は、ログハウスをあきらめた時点で、
カタログやらから仕様とか、好みのものをチョイスしていくのではなく、
建築事務所のデザイナーとかに頼んで、ゼロからアイデアをだしあい、
一緒にオモシロく、既成概念にとらわれず、家を作りたいと考えていた。
だいたい、現在の我が家。4DKの間取りだけど、
実際に使っているのは、2DKくらい。あとはジェットスペースといった感じに
かなり無駄な使いかたしてる。
また、こじゃれたカフェより、純喫茶。
開放感あふれるさわやかな家より、
オモチャとか、趣味のモノがごちゃごちゃ散らかってるのが
似合うアメリカンなガレージの方が落ち着くっつーか好きなタイプ。
そんな我が家だからか、
あちこちのモデルハウス見てまわっても、
立派すぎっつーか、モダンすぎっつーか、白すぎっつーか、
まぶしすぎっつーか、身の丈に合わず、緊張するっつーか、
こんなきれいな家、ブルジョワすぎるわ。
スペインやら南欧の家とかも素敵だし憧れるんだが、
所詮アグラかいてダラダラと生活してる我が家。
やっぱちょっと背伸びしてない?ってな感がでてしまう。
いや、ホントに素敵なんだけど、ウチのキャラじゃないんだよね
せっかくのラジオフライヤーとかアメリカンな
レトロなオモチャがどことなく浮いちゃうじゃん。
今使ってる愛着のある家具が似合わないんだよね。
愛着のアル家具つっても、我が家の場合、
粗大ゴミで拾ってきたものや友人に戴いたものを
リメイクしたものばかりで
金かかった家具なんてないんだけど、
引越しとか模様替えのたびに二人でリメイクしながら使ってると、
愛着もひとしおで、手放せないんですよね。
散らかってるのが目立ちすぎるっつーか、
維持できな~い!無理っ!てな、ダメ主婦なんですよね。
全然グッとくるものがなかった。
住宅だけでなく、店舗やレストランデザインとかそういうのも多く
手がける建築事務所とできればコラボリたかったのだ。
これは以前、「忍庭」とか「萬葉庭」とかの、
ロゴやら販促物やら手がけた時に思ったこと。
この店舗はダイニングバーで個室ブームのさきがけとなった
店舗なんだけど、これらを立ち上げる時にアキラと一緒に
お手伝いをさせてもらった。
店の真ん中に池を!とか滝を!とか、プロデューサーの
突拍子のないアイデアを柔軟に受け止め、
イメージを壊さず具体化できるのは
やはりそういった建築、設計事務所だろう。
そしてオープンしてみると、やはり今までにない内装、
テーマが評判となり、
どんどん店舗も増えていっている。
そこを手がけた建築家も今や業界では有名人である
実際にコスト面で結局、最初の標準通りの家になっても、
選んでそうなったなら
それで納得できるわけです
どちらかというと、形はオーソドックスで、雰囲気、内装の
素材とかに工夫したいタイプなので、
いろいろルートがあり、搬送でもコストがかからない、
後々ちょこちょこ話しにいけるような
地元業者と組みたかったんだけど。。
条件は、
こっちがアイデアをだして、頭ごなしに「それは無理」と言わないか。
無理な場合、「そしたらこういう方法もあるよ?」とか
柔軟に受け止めてくれる人かどうか。
だから、今回の場合、設計の人が一番気になるわけです。
んでもって、この土地に家を建てる会社の人(Kさん)が来てくれた。
んで、疑問をぶつける。
どうやら取り越し苦労だったようだ。
間取り、建坪の拡張が自由なのはもちろんであるが、
床材も無垢がよければ無垢にもできるし、
外壁もペイントでも漆喰でも板張りなんでもござれ。
例えば、床材もツルツルのフローリングをやめるなら、
その分を減額して、材料の超過分だけ上乗せってな感じになるらしい。
きちんと減額してやってくれるならいいや。
ホッと納得。
条件付の場合、もとの材料を減額せず、
その分負担させる業者があるらしいので、心配していたのだ
多分ウチラノ場合、コスト的にできることは限られるが、
工夫次第で近いものはできるかもしれない。
そんで、Kさんが会社?工務店?に案内してくれた。
そしたら、そこは購入予定の土地と目と鼻の先!
いい感じじゃないっすか。
そんで、設計を担当してくれる一級建築士のSさんも呼んで、
どういう家が建てたいか、ってのを細かく伝えた。
このSさんってのが、話の分かる人!
私達の家に対するイメージを「いいねぇ。面白いねぇ」と、
気に入ってくれて、
面白そうにあれこれ、コストがかからない方法なら…とかいいながら、
おお!なるほど!ってな提案もしてくれた。
これは期待できそう。
さらにKさんとSさんのタッグで手がけた家を見て廻らせてくれた。
地元の人で、近所にはKさんの手がけた家がたっぷりでビックリ。
そんなかには、棟梁泣かせっぽい、
難しそうな複雑なデザインの大きな家や、
モダンな事務所やオモチャみたいなオモシロい形の動物病院。
築20年以上も建ってるオーソドックスな豪邸もありちょいと安心。
なんと、地元のお寺まで!
これは、腕もよさそうだし、
材料だけでもいろんなルートをもってるなぁと期待できる。
Sさんがこんなオモシロい建物も設計できる人で、
そしてKさんがそれを実現できる人。
それが分かっただけで満足である
さらにそこに住んでる人も紹介してくれて、とても安心感が得られた。
このKさんという人物。何者かと思いきや、棟梁らしい。
棟梁自ら説明してくれるなんて、なんて素敵!
以前は大手のメーカーにもいたが、
大手のやり方に疑問を感じ、
年に3件くらいだけを、メーカーの営業を介してではなく、
ちゃんと最後まで直接施主と相談しながら
じっくり手がけたいということで、今の会社に移ったらしい。
私の見た家の施主は、Kさん指名でその会社にお願いしたんだって。
確かにワンクッションはさむより、直接クライアントと話したほうが
話も早いし、細かなニュアンスも伝わる。
それはウチラの仕事でも同じことだ。
んで、現在建築中の家も見せてもらい、
ホントに安心した。
実は、この建築中の家の施主は、ここから2分ほどのところに
永年住んでいる地元の人で、この方もKさんご指名で契約したらしい。
地元の人に信頼されてるって素敵。ってか安心。
てか、Kさんと一緒に車に乗ってると、
いろんな人が声をかけてくるんだよね。
どんだけ地元に密着してるかわかるね
下手な仕事してたら、こんなに人望があるわけがない。
聞きにくいことだったけど、納得いくまで質問して
本当によかった。
これで納得できなかったとしても、人のせいにしないで済みそうだ。
ってことで、Nさんのところに戻って契約。
ここでNさんとはしばらくお別れである。
本当にいい営業さんでした。
何十件見せてもらっただろう。。
毎週、何時間も運転して、メンドクサイ私の質問もホントに親切に
答えてくれた。
家が建っても時々挨拶に顔をだしたい、
人に紹介したい、TBSの安住アナにそっくりな不動産屋さんである。
うちらはこっそり「アズミっち」と呼んでたりした。
アリガトゥ!アズミっち!

2005-06-20 | Posted in DIY, ペケチキ家の建築日記No Comments » 
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